注意事項


医療レーザー脱毛を受けられる方へ

 当院で使用する米国キャンデラ社製GentleLaseProは、厚生労働省の医療機器承認を2016年に国内で初めて取得し、効果と安全性を認められたロングパルスアレキサンドレーザーです。(承認番号22800BZX004460000)
アレキサンドライトレーザーは、毛根のメラニン色素にレーザー光線を吸収させて、その熱で毛根周囲の組織にダメージを与え長期間における減毛(脱毛)を行うことができる治療方法です。毛には毛周期(毛が生え変わるサイクル)があり、その中の成長期にある毛にレーザーを照射することで減毛(脱毛)の効果が得られます。
部位によって間隔は違ってきますが、約1ヶ月半~2ヶ月ごとに照射を繰り返していきます。平均で5回~
10回、年齢や部位によっては10回以上かかることもあり、個人差があります。下記の注意や予想される合併症・効果について良くお読みの上、治療を受けられるかどうかご自身でご判断ください。

治療が受けられない方
下記の病気や症状がある方、下記薬剤の使用中の方は治療を受けられません。
□光過敏症(755nmの光に過敏) □単純ヘルペス1型、2型の活動病変 □開放創や感染創
□刺青の部位 □治療部位の癌 □2ヶ月以内の日焼け □真皮性の色素斑の部位 等
※妊娠中の方は安全性が確立されていません。

治療に注意が必要な方
下記の病気や症状がある方、薬剤を使用中の方は、医師の判断によって治療が受けられない場合があります。
□てんかん発作 □ケロイド、瘢痕体質 □免疫抑制剤 □ステロイド製剤 □全身状態不良
□糖尿病等の慢性疾患 □フィラー注入部位 □黒子の部位 □抗凝固剤・鉄剤 □イチョウ等のサプリメント

治療前注意事項
【抜毛禁止】
レーザー脱毛治療中は、毛穴の中に毛がない状態ではレーザーが反応しませんので、毛抜きやワックスは使用しないで、自己処理はカミソリやシェーバーでの処理(剃毛)のみにしてください。脱毛部位は前日もしくは当日に剃毛して来院してください。
【日焼けの禁止】
日焼けをした状態では熱傷を生じるリスクが高くなるため、照射をすることができません。日焼けをしないようSPF30以上の日焼け止めの使用や長袖長ズボン等の着用で日焼けを予防してください。
※日焼けしてしまった場合には、日焼けが落ち着いてからの照射となります。
【皮膚の洗浄】
脱毛部位に日焼け止めや化粧品(クリーム、化粧水含む)が残っていると、レーザーが成分に反応して熱傷を起こす可能性があります。照射前には必ず落としてください。

治療中注意事項
・いつもと違った痛みを感じたり、ヒリヒリするなど違和感がある場合はお申し出ください。
・レーザーの光から目を保護するためにゴーグルをかけていただきます。照射中は外さないでください。
目を閉じた状態でも明るく光を感じることもありますが、影響はありません。直接レーザー光を見ないでください。ゴーグルをしていても、場合によっては目の炎症、充血が起こる場合があります。早めに眼科を受診してください。

治療後注意事項
・照射部位が赤く腫れ上がったりすることがあります。これは一過性の症状ですので1週間程度で軽快します。
 1週間以上経過しても軽快しない場合は早めにご連絡ください。
・脱毛部位は掻いたりしないでください。皮膚を傷つけることで色素沈着になる可能性があります。
・痒みが強い場合は来院してください。
・照射後は肌が乾燥しますので充分な保湿でのスキンケアを行ってください。低刺激のものを推奨します。
・焼けた毛が上手く毛穴から抜けずに毛穴に残る場合がありますが、徐々に抜け落ちますので無理に抜いたりしないでください。個人差がありますが、抜け落ちるのに3~4週間かかる場合もあります。
・レーザー脱毛を継続している間の日焼けは禁止です。日常から遮光を行ってください。
・同じ強さで照射しても部位によってレーザーの反応が異なりますので、毛の無くなりかたにばらつきがあり、見た目には打ち漏れのように見える場合があります。特にVIO,男性のひげは途中まだらになる時期があります。
合併症について
【毛嚢炎】
男性のヒゲや女性の顔、背中、VIO、下腿などで毛穴に細菌が入って炎症が起きる毛嚢炎を起こすことがあります。
【熱傷や凍傷】
肌の色によっては軽い熱傷を起こすことがあります。日焼けされた場合に照射してしまうと熱傷のリスクが高くなります。また、冷却ガスを使用していますので、凍傷を生じることがあります。
【硬毛化】
 ごくまれにレーザー照射後に毛が濃くなったり、硬くなったり、太くなったり、長くなったりといった症状
「硬毛化」が起こることがあります。現在のところ、原因も不明で、確実な対処法が確立されていません。ヤグレーザー、ソプラノチタニウムで照射を続けるなどの対処法をとっていきますが、改善には個人差があります。色の白い方、20代から30代の方、産毛の多い方、毛穴の開いている方がなりやすいと言われています。部位はうなじ、背中、二の腕上部、肩、フェイスラインで多い傾向があります。これらの部位のレーザー脱毛はお勧めしておりません。リスクをご理解いただいた方のみ施術いたします。
【その他】
痂皮形成、色素沈着、色素脱失、瘢痕形成、紫斑、紅斑、浮腫、掻痒感、毛孔一致性の炎症
特にひざ下、太もも、Vラインはシミや赤みの出やすい場所なので不安な方にはテスト照射をお勧めします。
※レーザー脱毛は永久に無毛状態を保つことができるわけではなく、若干の毛(体毛)の再生が生じます。
※未成年の方の脱毛には保護者の同意が必要です。未成年(特に16歳以下)は毛周期やホルモン分泌が不安定なため、脱毛後も将来また毛が生えてくる可能性があります。また、成人に比べて回数もかかる場合があります。
※顔、背中、上腕部は皮脂分泌が盛んな時期に脱毛すると、ニキビや毛包炎が出る場合があります。